エチオピアでいわゆるイルガチェフェと呼称されるコーヒーは、 ゲデオ県産のコーヒーを指しており、実はここではさらに細分化されたテロワールが存在しています。

ゲデオ県内最南端に位置するゲデブ・ウォレダ内にはバンコ・ゴチチやウォルカ・サカロ等、 有名な区域が存在しますが、このチェルチェレも近年注目を集めており、そのポテンシャルの高さがうかがえます。

これらゲデオ県南東に位置するテロワールは西グジ県に隣接しており、従来のイルガチェフェコーヒーに比べてさらにフローラルかつ柑橘のキャラクターを持つ傾向があります。

生産者のアベラシュ女史はわずか2.4ヘクタールの土地でコーヒーの生産に着手し、 わずか四年という期間でCOE入賞という栄誉に輝くことができました。 こうした快挙はチェルチェレのテロワールが類まれであることの証明といえるでしょう。