ホンジュラスの偉大なテロワールであるサンタバルバラ県。

今年度はCOEのオークションロットでのご紹介となります。

オーナーのデュビス・モレノはコーヒー農園を営む一家に生まれましたが、 以前は出稼ぎのためアメリカ合衆国で働いていました。

昔の日本では、都市部に出稼ぎに来る地方の農家が多くありしたが、 中南米の場合は、国をまたいで裕福なアメリカに渡ることが今でも少なくありません。

スペシャルティコーヒー産業において、サンタバルバラ県のコーヒーはすでに高い評価を得、 現在の高相場によって収益は以前とは見違えるまでに改善しましたが、 ホンジュラスのコーヒー生産者にとってここまでの道のりは険しいものでした。

また、長い苦境の中での新しい品種の採用は当地の発展における運命的なものだったのかもしれません。

当地を代表するパカス種は特有の甘さとフルーツキャラクターを備え、 明確にサンタバルバラ県のテロワールを切り取るまでになりました。

ぜひこの機会に素晴らしいホンジュラスの模範的銘柄とも言える味わいを体験していただければと思います。