コロンビアはカウカ県、ピエンダーモ地域に位置するEl Paraiso農園。

「楽園」を意味するこの農園は2018年のCup of Excellenceで脚光を浴び、 これ以降、現在で言われるところのCo-fementationの技法の旗手として瞬く間に世界中の愛好家を虜にしました。

2018年のCOEでは強烈なイチゴフレーバーを顕在化させたロットが出品され、 10位にも関わらず、なんと1位のロットよりも高額で落札されることとなったのは、当時の業界で大きな話題になりました。

当農園では嫌気発酵や炭素発酵だけでなく、微生物やフルーツピューレーなどの副材料を発酵槽に入れることで風味添加を行う事で有名ですが、今回はあえてピュアな水洗式のロットをご案内したいと思います。

当農園では珍しいGeisha種の水洗式ロットは、これまでEl Paraisoが手掛けてきたCo-fermantionの技法とは対極に位置すると言えますが、こうした様々なプロセスを経て獲得した高い技術が、この伝統的な水洗式に適応されています。

フローラルな風味はより明確さを増し、コロンビアの名産地であるカウカ県の真のテロワールを十分に発揮していると言えるでしょう。